1984-07-05 第101回国会 衆議院 社会労働委員会 第21号
昭和五十七年度末までで、累積収支不足額が六千五百三十七億円に達した、大変な状況だということで、今回の改正案が出されたと思うのでありますが、どうしても合点がいかないのは、今まで無関係であった健保組合からも拠出を求める、こういうことに象徴されておるように、安易な財政調整ではないか、こういう疑問を私は率直に持つわけでありますが、この点はいかがでしょうか、明らかにしていただきたいと思うのであります。
昭和五十七年度末までで、累積収支不足額が六千五百三十七億円に達した、大変な状況だということで、今回の改正案が出されたと思うのでありますが、どうしても合点がいかないのは、今まで無関係であった健保組合からも拠出を求める、こういうことに象徴されておるように、安易な財政調整ではないか、こういう疑問を私は率直に持つわけでありますが、この点はいかがでしょうか、明らかにしていただきたいと思うのであります。
過去の累積収支不足額解消には慎重に時間をかけ、国民の納得の得られるような解決をすべきです。政府の従来の態度に強い反省を求めます。 政府は、この点をどのように認識し、三たび同一の法案を本国会に提出してきたのか、その真意はどこにあったのか、まず明らかにしていただきたいと思います。
厚生保険特別会計の借り入れ制限規定でございますが、これは四十八年の健康保険法の改正に際して設けられたものでありまして、その趣旨は、それまで政府管掌健康保険の収支不足を毎年借り入れによって処理してきたので、そのため累積収支不足額が増大する一方であった。そのことに顧みまして、政府管掌健康保険財政の健全化を図る必要があったことにあると考えられます。
今回の法改正は、根本的に健康保険並みの給付をいたしたいという趣旨でずいぶんと苦心をいたし、関係審議会でも一応の評価がされておるのでございますが、しかし、いまおっしゃるように、いろいろと、受給要件の緩和とかあるいは累積収支不足額の処理等の財政問題等々いろんな問題がまだ残されているわけでございまして、これについては今後ひとつ積極的にこれらの解決、前進のために取り組む所存でございます。
今回の改正案では、標準報酬の上下限の改定、定率国庫補助制度の導入をはかるとともに、四十八年度末における累積収支不足額のたな上げ等の措置を講じたため、健保財政の健全化がはかられることになり、医学の進歩に健保制度が機動的に対処することが円滑になるのでありまして、これは非常によいことではありますが、ただ、健保財政の健全化対策としては、私は、いまだに若干の疑問の点を持っておるのであります。
この関係で、四十八年度予算で申しますと、従来、定額補助の場合は二百二十五億円でございましたが、その三・六倍に達する八百十一億円の補助を四十八年度では計上いたしておるわけでございますし、また御案内のとおり、四十八年度末で約三千億円に達する累積収支不足額をたな上げにいたしまして、これを国庫補助によって補てんすることにいたしたわけでございます。
同時に、これにあわせて、政府管掌健康保険の健全な制度運営のために新たに定率一〇%の国庫補助を導入するとともに、累積収支不足額のたな上げ等所要の措置を講ずることといたしております。 なお、保険料負担については、標準報酬を改定して、著しい不均衡を生じている現状を改めるとともに、給付改善に見合って、応分の負担をお願いすることといたしております。
同時に、これにあわせて、政府管掌健康保険の健全な制度運営のため、新たに定率一〇%の国庫補助を導入するとともに、累積収支不足額のたな上げ等所要の措置を講ずることといたしております。 なお、保険料負担については、標準報酬を改定して、著しい不均衡を生じている現状を改めるとともに、給付改善に見合って、応分の負担をお願いいたすことといたしております。